プロセスコンサルタント講座 Written by プロセスコンサルタント・ジャパン

質問の種類:クローズド・クエスチョン

質問

前回のオープン・クエスチョンに続いて、今回は、クローズド・クエスチョン(Closed Question)について説明する。
会議やワークショップで、まずは意見を発散させるためにオープン・クエスチョン形式、つまり、4W1H (When, Where, What, Why, How)、つまり、いつ?どこで?何を?なぜ?どのように?という問いかけをする。

これによって、様々な意見を集めていく。

オープン・クエスチョンをしている時は、とにかく徹底的に発散させることが大切である。

なお、多人数の時に、大勢の参加者にオープン・クエスチョンで問いかけをしても、ある決められた人しか発言しないことが考えられる。

そこで、ミニブレインストーミングの手法を使うと、短時間で全員から様々な意見を引き出すことができる。

もうこれ以上、意見が出ないというところまで来たら、クローズド・クエスチョンで意見を収束させていく。

ここでの注意点は、少し沈黙があっても、その沈黙に耐えられずに、「他にもこういう見方はできませんか?」のような質問をしないこと。

これは、本当にありがちな間違いである。

なぜなら、せっかくクローズド・クエスチョンによって意見の収束に向かっているにも関わらず、沈黙に耐えられなかったり、思い付きによって、またオープン・クエスチョンをしてしまうと、中途半端なところで、また発散のフェーズに戻り、議論は収拾がつかなくなってしまうからだ。

クローズド・クエスチョンによって意見を収束させるなら、最後まで収束させる必要がある。

これは、頭で分かったようでも、実際の会議やワークショップになると、大勢の方がこのような間違いを犯してしまう。

だから、今、自分が発しているのは、意見を発散させるためのオープン・クエスチョンなのか、それとも、収束のためのクローズド・クエスチョンなのかを常に意識することがとても重要である。

 

スポンサードリンク