プロセスコンサルタント講座 Written by プロセスコンサルタント・ジャパン

プロセス・コンサルテーションとは

プロセス・コンサルテーション

プロセス・コンサルテーションにおける「プロセス」とは、ある人(プロセスコンサルタント)が、ある集団を援助する際に関わる心理的社会的なプロセスのことを指す。

人の集団、グループやチームが、物事をどのように行うかということは、何を行うかということと同等、もしくはそれ以上に重要である。そして、この「どのように」の部分、つまり、集団内におけるプロセスに関わり、援助することをプロセス・コンサルテーションと言う。

そのため、プロセス・コンサルテーションにおいては、まず第一に、コンサルタントとクライアント間で関係を築く必要がある。

この関係とは、お互いが現状に対処できるようになるための関係のことである。この関係が構築されていることで、コンサルタントは、これまで知らなかった分野についての知識や情報を得ることができ、クライアントは、自分の周りや、組織の内部、そして、他の人との間で何が起こっているかということに気付き、それを理解できるようになる。

その上で、プロセスコンサルタントは、クライアントがその状況下でどうすべきかを考え出すことを援助する。

つまり、プロセス・コンサルテーションにおけるコンサルタントの役割は、自身が問題を解決するのではなく、グループが自身で問題を解決するための援助をすることである。なぜならば、問題解決において、決定を下し、そして、それを実行するのは、あくまでもクライアント側のグループであり、コンサルタントではないからだ。