Transformational Leadership とは?
最近、組織開発やリーダーシップ、人材育成の世界で、Transformational Leadership
(トランスフォーメーショナル・リーダーシップ)という言葉を聞きます。
特に、私のように海外とのやりとりが多い仕事をしていると、本当に良く耳にする言葉です。
これは、一体、どういうリーダーシップスタイルなのかについて説明したいと思います。
現在の世界は、日々変化があり、これまでやってきたことや、これまで当たり前とされてきたことが、今後も通用するとは限りません。
これを「VUCAワールド」と言います。
VUCA(ブカ)とは、
*V*olatility(変動性)
*U*ncertainty(不確実性)
*C*omplexity(複雑性)
*A*mbiguity(曖昧性)
という4つの言葉の頭文字から作られた単語です。
つまり、現代の混沌として予測不能な世界を表す言葉です。
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このような世界で企業が生き残って行くためには、従来のリーダーシップスタイルでは対応できません。
常に変化を求められる。
実際、お客様の要求は日々変動しています。
なぜなら、世の中が変化しているため、それに連動してお客様の要求も変わる。
それはもはや避けられない。
そのような状況下で、過去の成功例をそのまま踏襲したところで、上手く行くとは限らない。
むしろ、上手く行かないことの方が多い。
だとすると、リーダーは、これまでとは違ったリーダーシップスタイルを発揮する必要がある。
それは、周囲の変化に対応し、自らも変化を創り出し、部下の能力とやる気を引き出していくリーダーシップスタイル。
そのためには、まず、自らが、明確な目標(Purpose)を持つことが不可欠。
そして、周囲、つまり、自身の組織に影響を及ぼし、組織としての共通の目標を確立し、それを浸透させる。
さらには、組織が関わるビジネスにおいても共通目標を持ち、ビジネス全体にまで影響を与える。
つまり、リーダー個人から、組織、そしてビジネスへと外に向かって良い影響を及ぼしていく。
ここで言う「影響」は、変化はもちろんのこと、戦略や熱意も含みます。
これなのです。
次回からは、このトランスフォーメーショナル・リーダーシップにとって欠かせないスキルについて説明して行きたいと思います。