プロセスコンサルタント講座 Written by プロセスコンサルタント・ジャパン

問題解決法

プロセスコンサルタント

問題解決において、原因分析をする際に使えるツールとして、「ロジックツリー」がある。

ロジックツリーとは、別名、論理樹形図とも言い、問題のあらゆる構成要素を階層ごとに並べたものである。まずは、大きく複雑な問題を1つずつ要因分解し、だんだんと細かい問題に分けていく。すると、問題の対象を構造的に把握することができるようになる。

このロジックツリーには、基本ルールがある。

それは、”MESE”(ミーシー、ミッシー)であること。このMESEとは、英語 で「Mutually Exclusive Collectively Exhaustive」。直訳すれば、「相互排他的、完全全体集合」となります。つまり、互いに重ならず、全てを網羅すること。簡単に言うと、「もれなく、ダブりなく」。

問題解決において、「MECEである」というのは、問題が重複しない別個の問題点に分けてあり、しかも関連のある問題点を一つも見落としていないことを意味する。この状態では、見落としがなく、混乱することもない。

ロジックツリーを作る際は、現在、直面している問題を構成要素に分解していくこと。これをすることで、複雑な問題は、より小さく単純な問題の集まりに変えることができる。その結果、分解された問題は、個別に解決することが可能となる。