あの人の言ってることが分からない!
会議であれ、ワークショップであれ、ファシリテーターは人の話をしっかりと聴かなければならない。
「アクティブリスニングなんてもう良く分かっている。」
あなたはそう思っているかも知れない。
でも、残念ながら、同じ日本語で話していても、共通語の英語で話していても、相手の言葉が理解できていない、もしくは、あなたの言ったことが相手に全く通じていないということがある。
でも、言葉って、実はそういうもの。
なぜなら、同じ日本語で話していても、あなたが話している言葉と、相手が同じ言葉を話すとは限らない。
これまでを振り返って、あなたが、
「こんなに分かりやすく話しているのに、どうしてあの人は分かってくれないんだろう?」
と思った経験あるでしょう。
それは誰しも経験していることで、何も珍しいことではない。
そして、2時間会議しても、参加者がそのほとんどの内容を誤解していたなんていうことも珍しくない。
では、なぜこんなことが起こるのか?
アクティブリスニングができていないから?
違います。
答えは、同じ日本語でも、あなたの話す言葉と、相手の話す言葉は違っているから。
これは、訛りとかそういうものではない。
それは、性格が起因している。
つまり、人が話す言葉には、言語、非言語の他に、性格言語というものがある。
人は、性格が違うと、異なる表現をするということだ。
そうなると、自分にとって分かりやすい言葉は、性格の異なる相手にとっては分かりやすいとは限らない。
「自分と同じことが普通」だと人は思うが、それは残念ながら違う。
人は千差万別。
つまり、自分と同じ性格の人なら、あなたの発する言葉は分かりやすいかも知れないが、異なる性格の人には分かりやすいとは限らないということだ。
だから、あなたが、いくら黙ってパッシブリスニングしようが、相手の言葉を繰り返し、まとめ、そして、心情まで汲み取ってアクティブリスニングしようが、どうにも分からないというケースがある。
いつまで経っても相手の言葉が良く理解できず、自分の言っていることも、相手にうまく理解してもらえない。
どう足掻いても改善できないミスコミュニケーション。
では、この場合、どうしたら良いのか?
それについては、次から詳しく話していきたい。